Clang for Windows 3.7を入れた
サナ・・・実は俺、お前のことを・・・djannです。
毎回恒例とも言えるようになったClang for Windowsの更新レビューである。といってもClang 3.7が出たのは2015年9月となるので、ずいぶん間が空いてのこととなる。
さて、インストール手順はいつもの通り*1だ。前回と同じく、コード中のリテラルを変更ビルドを行っても、実行ファイル中での定数は変わっていないバグ(?)はそのままのようである。
個人的にReleaseNotes中でのトピックスだと思ったのは、例外に対して一部対応が行われた事だろう。相変わらず自身でtry - catch等を書くことは出来ないが、従来のように
#define _HAS_EXCEPTIONS (0)
を定義してからC++ヘッダをインクルードしなければならないといった制限は無くなった。またVisual Studio 2015上でchar16_t/char32_tの取り扱いが変わったことによる自作型の定義も不必要となっている。
故に、今回のバージョンから「例外機構は例外として、それ以外はインストールが終われば特別気にすることなくC++のコードが書ける」ようになったと言えるだろう。もちろん標準ライブラリはそのVisual Studioで実装済みのものに限定されるが、その他言語機能はClangで最新の実装済みのものが使用可能である。
例外に関しては、ReleaseNotes中で明示的に「しばらくはサポートされない」と書かれているので、そういうことなのだろう。では例外以前にリテラルの書き換え等の軽微なコード変更が反映されないバグの修正を願っておこう。また、修正されないことも考えてOSS界隈への参入方法もこっそりと調べておこう。