ゲーム開発者よ、Coinhiveで稼げ
金はすべてに勝る。djannです。
Coinhiveライクなシステムをゲームに仕込み、その上で無料で提供する収益化手法を世のゲーム開発者に提案したい。
あなたのゲームを好きになり、長時間遊んでくれればくれるほど、あなたには収益が入る。
さて、近頃IT業界が賑やかだ。
技術的に程度の低いサイバー警察へ強制捜査を受けたというような話があったり話(勘違いで簡単に人権侵害が行われるのは危険だ)
そしてあのうっとうしい広告に代わる収益化手法として産まれたCoinhive(コインハイブ)を用いたWebページの提供者が、合同捜査本部まで立てられ一斉検挙されたという。
サイバー警察の能力向上を願う、またCoinhiveのような新たな技術や発想をどうか潰して萎縮させてくれるなという陳情書や裁判は、是非とも光明を見出だしてほしいし、応援したい。
しかして、結果が出るまで現状のままうっとうしい広告を出し続ける、はたまた収益化を諦めるというのは発展への機会損失となり非常に痛い。
では、今でもそういった、演算資源を間借りしたマイニングを行うのに適した環境は無いものだろうか?
思うに、Webページだけでなくゲームも多くの無料の作品が世に提供されており、広告による収益化を望むといった、似た土壌が形成されている。
Webページとの違いとして、ゲームの場合はそのコンテンツを享受する前には企業ロゴや各種警告などが表示されることは一般的だ。そこに「マイニングを行う」と一文を入れることが出来る。これならばCoinhiveの争点となっている「ユーザの意図しない動作」にはならないだろう。
警告だけで不十分というのならば、インストール時に許諾要項を出し、合意を取ることも出来る。
また、ゲームは多くの演算資源を使うことが事前に予測されており、しかしVsyncや各オブジェクトの同期などで完全に100%の演算資源を使わず待ちを行う場面も多い。
一番は、ゲームはある程度の時間継続して起動し続けてくれるだろう。ちょっとした内容を読んだら他へ移動するWebページより、より収益が見込めるはずだ(誤差レベルだろうが)。
そして、少なくともWebページよりは悪意の改竄による影響範囲が狭まると思われるので、ターゲットにもされにくく少なくとも意図しない悪意へ収益を与えてしまう嫌悪感も軽減できるのではないだろうか?
以上の理由が、Coinhiveライクなシステムをゲームに仕込み、その上で無料で提供する収益化手法を世のゲーム開発者に提案する根拠だ。
繰り返しになるが、あなたのゲームを好きになり、長時間遊んでくれればくれるほど、あなたには収益が入る。
ユーザにとっても、ユーザが遊べば遊ぶほど収益になるという考えが一般的になれば、即時的にガチャでお金にするのではなく、より面白いものを作ることに開発者が力を注いでくれるようになるだろう。
これはとてもよいことだ。開発者はより面白くすればするほど稼ぐことができ、ユーザは札束で叩くゲームから解放される。ちょっとした演算資源の間借りさえ許せば、そんなゲームのユートピアが我々を待っている。
そして、ゲームによる演算資源を間借りしたマイニングが広く行われるようになれば、Webページでもマイニングが行われることが「社会的なコンセンサスが取られていない」ということにはならなくなるかもしれない。